Suguru Nishijima

ヒト腸内微生物叢(マイクロバイオーム)を中心に、その多様性、機能、そして進化のメカニズムについて研究しています。腸内マイクロバイオームは、ヒトの体内でも特に多様な微生物が共存する複雑な生態系であり、健康を維持するためのさまざまな生理機能と深く関わっています。主にバイオインフォマティクス技術を用いて大規模なデータを解析することで、未知の微生物多様性や、マイクロバイオームと健康・疾患との関連性を明らかにする研究を進めています。私たちの想像を超えるようなユニークな微生物やその生態を解き明かし、そうした知見を医学的応用へとつなげることを目指しています。
2016年に東京大学で博士課程を修了後、ドイツのEMBL(欧州分子生物学研究所)にてポスドク研究員としてマイクロバイオーム研究に従事しました。2025年より日本に戻り、再び東京大学にて研究を進めています。
現在、一緒に研究を進めてくださる修士・博士課程の大学院生および研究員を募集しています。研究室の見学も随時受け付けていますので、研究内容にご興味をお持ちの方はお気軽にご連絡ください。
お知らせ
Apr 01, 2025 | 東京大学大学院 新領域創成科学研究科 生命データサイエンスセンターに特任准教授として着任しました。 |
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Nov 27, 2024 | 筑波大学の秋山先生、東京医科大学の永田先生とのIBDのマルチバイオーム解析研究がNature Communicationsに発表されました。 https://www.nature.com/articles/s41467-024-54797-8 |
Nov 14, 2024 | GALAXY/MicrobLiverプロジェクトで行った糞便負荷量の予測モデルの研究成果がCellに発表されました。 https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0092867424012042 |
主要な成果
- Fecal microbial load is a major determinant of gut microbiome variation and a confounder for disease associationsCell, Jan 2025